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福ビルの定礎石の中が見たい!福ビル街区建替プロジェクトに潜入

  • 天神ビッグバン
  • 2020.11.20


ビルやマンションなど建物で見かける“定礎”。その存在を知っていても、それが何のためにあるのかご存知の方は少ないのでは?

“定礎”とは読んで字の如く、建物の基礎となる礎石を定めること。この石は「この地に建てますよ~!」という着工時の印みたいなものなんだそう。そして、工事の開始を記念し無事に完成を祈る儀式を定礎式という。なんでも古代ギリシャや古代ローマ時代から、形は変われどそれがあったというから驚き。

日本では竣工日が刻まれ、その箱の中に当時の新聞や設計図などが入っているそうで、中を開けるのは建物を取り壊すときのみ。いわばタイムカプセル……。なんだかロマンチック!
天神ビッグバンで再開発している今なら、定礎の中が見られるかも~!と、勝手な好奇心からはじまったのが今回。西鉄さんと鹿島建設さんにご協力いただき取材することになった。

 


工事中の建設現場に足を踏み入れるのは人生初。ヘルメットと長靴、長袖シャツをお借りして、邪魔にならないように……。最初に案内してもらったのはビブレビルの定礎石。「シアトルズベストコーヒー」北側にあった地下へ下る階段のところにあった。

 


奥の階段壁面のイラストに懐かしさを感じる人もいるのでは?1976と彫られており、44年前に施工されたことが記されている。

 


当時から雰囲気を醸し出していた大階段は現地点でも健在。左右に通路があり幅もたっぷりとられ、カーブがかった手すりで存在感があった。

 


こちらはビブレビルと天神コアをつなぐ連絡通路(1F)あたり。もちろん、若い女性が闊歩するかつての面影はない。

 


インフォメーションが近くにあったエスカレーターもご覧の通り。エスカレーター横の壁の柄に見覚えがある人もいるかなぁ?

 


エレベーター横にあった“天神コア 閉店セール”の広告物はそのままで、まるで時が止まったよう。

 


渡辺通りに面した南側の入口付近で天神コアの定礎石を発見。この位置から動かず、天神の44年間を見守ってたなんて(役割違うけど)!近々壊されるけど、もう人目に触れることはない。なんだか切ない。

 


明治通りに面した入口の左下にあるのは福ビルの定礎石。「壁に埋まってて、これが1番掘り起こすのが大変」と鹿島建設の担当者さん。言われてみると、ビブレビルや天神コアと違って壁に埋め込まれている。こりゃ大変でしょう~。

 


下に小さな小さな文字。よく見ると“西紀千九百六十一年”文字が彫られていた。

 

福岡ビル、天神コア、ビブレビル跡地に建てられる再開発ビル「福ビル街区建替プロジェクト」の潜入レポートはいかがでしたか?定礎石の中については、また後日レポートするのでお楽しみに!

 

撮影:2020年9月

2020年11月20日 18:00

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